白露1942 その六
▼後檣は伸ばしランナーと0.14mm厚プラストライプの細切りで自作しました。
艦尾信号灯は適当な伸ばしランナーを細かく切断したものをひとつずつ接着して再現しました。
■短艇の組み付け
▼このキットのボートダビット部品のように、ランナーと部品の間隔が狭く薄刃ニッパーでもゲート切断が困難な箇所は、「エッチングソー」を用いると良いかと思います。タミヤからデザインナイフの柄に装着可能な商品が発売されておりますが、私が使用しているのは壽屋製で0.1mm厚のものです。
ニッパーに比べてゲート切断に多少時間はかかるものの、部品を折損してしまうリスクをかなり低減できます。
▼カッター・内火艇ともキットの部品をそのまま組みましたが、そのままでは少々物足りなく感じましたので、“グライプバンド(振れ止めの布帯)”を初めて再現してみました。
▼グライプバンドの素材は、製図用紙の仮止めに用いられる「ドラフティングテープ」を約0.3mm幅に細切りしたもの。
タミヤ(3M)の黄色いマスキングテープの粘着成分はアクリル系、ドラフティングテープの粘着成分はゴム系のようですが、粘着力は後者がやや弱めに感じました。紙質の違いもあり、曲面部分に貼る場合はドラフティングテープのほうがよりなじみやすそうです。
なお、実艦写真のグライプバンドを見た感じでは、1/700で0.2mm以下の幅が適当で、船体に比べて黒っぽく写っていることのほうが多いですね。
▼第一煙突左舷側に付く烹炊室煙突は、キットの部品では先端のH字型部分がやや小さく成型されていました。
先端部を静協のリニューアルパーツにある小煙突部品(X18)に置き換えています。
今更ですがキットの第一煙突部品はやや低いです。今回は修正を見送りますが、1mm程度かさ上げすると横から見て違和感のないシルエットバランスになると思います。