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ブリキ缶建造記

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主に1/700艦船模型の制作記録

軽巡那珂1944 その八

このたびの大地震と津波によって被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

▼艦橋構造物を船体に接着しました。
羅針艦橋の防弾板はプラペーパーを使用して一枚板状に再現しています。
個人的に艦橋防弾板は短冊状のイメージが強い(駆逐艦のほとんどが短冊状)のですが、巡洋艦の場合は一枚板状に取り付けた艦(「香椎」が有名)もあるようです。
同型艦の「川内」とは違い、いかつい印象になりました。
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▼煙突本体も船体に接着しました。蒸気捨管等は現在制作中です。
第二~第三煙突間の1.5m測距儀と、第三~第四煙突間の3.5m測距儀はジャンクパーツを使用しています。キットの部品形状がアレなので…。
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また、25mm連装・三連装機銃の機銃台(ブルワーク)を甲板に取り付けました。
制作当初はキットの部品(部品番号:B35)をそのまま使うつもりでしたが、戦時中に増設されたのだから角型ブルワークのほうがそれらしいのでは? と思い直し、ピットロード製品のジャンク部品を加工してデッチアップしました。
機銃台の配置はキット組立説明図の指定位置にほぼ準じています。
しかし、戦時中の「那珂」の増設機銃の数と配置に関しては、手元の参考資料によって諸説あるようで、正確にはよくわかりません…。

まず、(1)光人社の『ハンディ版写真集15』では、“両舷にそれぞれ二五ミリ機銃連装、三連装各一基ずつを増備”と記載されているだけで、増設位置の詳細は不明です。
もともと装備してあった連装機銃とは別に、上記の機銃が増設されたという文意にとれます。

(2)学研本の『軽巡球磨・長良・川内型』では、「那珂」の増設機銃は“一番~二番煙突間の両舷に連装各一基、二番煙突横の両舷に三連装各一基”と記載されております。第四煙突後方両舷の増設機銃に関する記述は全くありません…。

(3)モデルアート『艦船模型スペシャル NO.29』に掲載されている艦形図(102頁)では、第二煙突の両舷に連装各一基(開戦時の状態のまま)、第四煙突後方の両舷に三連装各一基となっております。


…ということで、制作中の模型では機銃の配置と数が正確ではない可能性があります。
増設機銃に関しては他にも疑問点(※)がいくつかありますが、長文になりますのでやめておきます。

 ※追記:学研本の『帝国海軍真実の艦艇史2』191頁に、横須賀砲術学校戦術科の『防空兵装略図』(昭和十八年八月時)が掲載されております。
これによると、軽巡「那珂」「神通」「川内」「夕張」の平面略図が描かれており、増設機銃の詳細位置がある程度推測できます。手書きのラフな略図ですので、ちょっと信用できるものなのか疑問を感じますが、「那珂」に関しては上記の(1)~(3)の資料とも異なる兵装となっており、興味深いものがありました。

具体的には、艦橋前面に連装機銃(恐らく13mm)が一基、第一~第二煙突間の両舷に25mm連装各一基、第二煙突横の両舷に25mm連装各一基となっております。第四煙突後方に増設機銃は示されておりません。
なお、主砲(14センチ砲)の五番砲位置は連装高角砲として描かれており、六番砲は撤去されたのか、該当する位置に描かれていないのが意外でした。輸送任務で小発を搭載するために一時的(?)に撤去されたのかもしれませんね…。
ちなみに、「神通」の略図では五番砲が撤去されており、25mm機銃は連装四基となっております。
「川内」の場合は、これも五番砲が撤去されており、25mm機銃は連装四基、三連装が二基描かれております。
略図には、留式7.7mm単装機銃と思われるマーク“○-”が、「神通」「川内」に二基示されておりますが、「那珂」の場合は“○”のマークのみでした。はてさて…?

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by minekaze1920 | 2011-03-13 14:47 | 軽巡那珂1944